恋文イラスト−なつ様


Illustrated by NATSU in 2007

浩瀚は懐から手信を取り出し、陽子に差し出した。政務で使われる紙とは異なり、どこか雅やかなその手信に陽子は首を傾げてから受け取った。
「主上が以前、興味があると申されていたらぶれたあです」

「そうなのか?でもうれしいな。生まれて初めてのラブレターだ。今読んでもいいのか?」
「かまいませんが、わたしはこれで失礼させて頂きます」
「ああ、仕事が溜まっているからな。わたしが文字を読めないせいで」
陽子は笑って言った。

 王とはいえ、まだ十六なのだから恋をしてもかまわないのだと言った浩瀚に陽子は景麒が嫌がるだろうからそれは考えないと答えた。もともと関心も薄かったから不便は感じないと。ただ、ラブレターをもらってみたいとか、デートをしてみたいとか、それからファーストキスなんかにも人並みに関心はあったけどね、と言った陽子に浩瀚は真面目にそれはなんですかと質問していた。
 陽子は浩瀚から渡された手信を開いた。一枚目は字面だけを眺め、二枚目を眼にしたとき、思わず涙が出た。



――翠玉作「恋文」より―― 



Newイラスト・コレクション[8]
恋文
なつ様 2007/2/28 (Wed.) 11:43:57

「二枚目を眼にしたとき、思わず涙が出た。」部分です。浩瀚なんていい男…!そんな想いをこめて描いたはずが、気がつけば陽子だけになってました。一枚目の手紙も消えました。

背景ピンクは思ったより凶悪でした。


綺麗なピンクですよv
翠玉@管理人 2007/3/6 (Tue.) 00:16:47

先週はオフが少々ハードでレスが遅れましたことをお許し下さい。
今日は週末のスキーで筋肉痛TT、&今日から始まった講習も中々ハードというか、気が抜けないというか、毎日この調子で仕事はできないぞぉ、という状況です。明日はその後に会社に戻って仕事もあるし・・・(鬱っ)
浩瀚のように恋文まで書ける余裕が欲しい〜〜〜!!!
恋文を書いたきっかけは、尚陽ファンだったにもかかわらず(その前は景陽ファンだった ^^;)、慶国民が陽子に理解がないのはどうしても我慢ができなくなって出来たシロモノです。景麒じゃ物足りないし、浩瀚も役不足だけど努力で補うことはできる、と蓬莱の文字を覚えさせてみました。故に、浩瀚に主上を独占させるつもりもないのですよ(o^-')b (邪笑)
主上のこのお顔でその努力も報われていますよねv
なつサマ、可憐な陽子主上をありがとうございます。とっても嬉しいですvv

<管理人の蛇足>
わたしの二次創作を書くエネルギーは陽子or舒覚・舒栄姉妹へのドリームから始まっています・・・
このシーンは確か、乙女の涙は必須vと書いていました。
野郎相手じゃ美しい妄想は降りてこないのですよね=3

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Albatross−翠玉的偏執世界イラスト・コレクション− 
背景素材:トリスの市場

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