董将軍から見た楽俊 −co様


Illustrated by co in 2005


楽俊はいかにも頼りなげな表情を隠そうともしなかった。
今にも泣き出すのではないかと思えた瞬間、鼻水なのか涙なのか、ごくりと呑み込んで唇を堅く閉める。
すると柔らかな頬と、生え初めの薄い鬚が影をつくっている顎が、わなわなと震えだし、心の痛みが不自然な歪みとなる。
やがて支えきれずに崩れていくであろう、と董平は感じた。

手を伸ばして抱き寄せ、慰めてやりたい。
不意に、強い要求に駆られた。
ところが、一方でそれに逆らうかのような、切迫した思いが湧き起こる。
―――涙など見せないでくれ。

赤狗様作「転身譚6」より 
 



<co様の日記でのつぶやき>
風がぶわっと。ねずみver.の毛皮がぶるっとするのは「魔女宅」のジジを想像するといいよ。
そろそろ衣替えの季節だね。


<赤狗様の叫び>
楽俊の髪、サラサラ、フワフワですね!それこそ触ちゃいたくなるようなv


<管理人の蛇足>
この楽俊を董将軍視点と決めつけたのはわたしですv
お二人から反対されなかったから大丈夫ですよね!
そうか、この後は風になぶられてブルっとするとネズミに戻るのか・・・←激違!
董将軍は目が点になりますね。シリアスな雰囲気が吹き飛んだら、ごめんなさい〜!
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Albatross−赤狗様的幻想世界イラスト・コレクション−
背景素材:トリスの市場

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