金鎖の文イラスト−uni様 (▼マウス・オン・プリーズ♪) Illustrated by uni in 2004 |
牀榻の楽俊がわずかに動いた気がしたので、そっと近づき牀榻の脇に屈みこむ。鼠の鼻先に顔を寄せ、小刻みに動く銀の髭に指先でちょっと触れてみた。 「んっ」 片目が僅かに開き、また閉じた。 と思うと、勢い大きなしかめっつらを作って、ゆっくりとまぶたが開く。 「おはよう。楽俊、朝だよ。」 寝ぼけ眼(まなこ)のまま、楽俊は小さな手をそっと伸ばして、すぐ近くにある陽子の頬に触れた。頬から耳元にそっとふれ、赤い髪を撫でる。 しかし、それは僅かの間。とたんに、丸い目を見開くとあわてて身を起こし、ボサボサになった顔面の毛を撫で、折れ曲がった耳を引っ張った。 赤狗様作「金鎖の文」より |
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<uni様より> 拙宅で流行りのオンマウス遊びなんぞ(笑) ううむ、もちょっとこう、 “ヲトメの恥じらい”(←すでに字が……) みたいな感じを目指していたんですが──これって、せ、せくはら?(汗) ちなみに(とちょっと小声で)楽俊、なんというか──女の子、に慣れてません? や〜、何か寝ぼけてるとはいえ、ほっぺなでなでした後ぎくしゃくしないで自然に流してるものだから──“で、で、で、できてるのかな〜、キミたち?”とかね、思っちゃいましたよ?(下世話でごめんなさい///) <赤狗様より> 容姿に関係なく、目端が利いて、気配りが出来るおとこって、おんなに不自由しないもんじゃございません? だからキット、楽俊はもてます☆ しかし、その状況に慣れているので、ポイントが判らず自分が好きな相手に対して攻めきれない! かえってこのようにぬるく流してしまう。 親近感を深めるのにはよいが、この状況に女の子を馴らしてしまうと、肝腎なときに落とせなくなるぞ☆らくつん。 などと、考えながら書いていたこの場面。(汗) uniさまに「寝こみを襲う陽子さん」を素敵に書いて頂きました! マウスオンで陽子さんの企みを秘めた微笑が軽い驚きに変わります。 なんて表情豊かに描かれるんでしょうv uniさまは凄い絵師さまです! uni様宅では拍手画像だったイラストです。5作あります。
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Albatross−赤狗様的幻想世界イラスト・コレクション− 背景素材:トリスの市場 無断転載・複製禁止 Reprint without permission and reproduction prohibition.
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