−「錬金術の女王様」おまけ編−
闘い終わって・・・


 吹き飛ばされた尚隆大佐が会場に戻るとそこには鞭を持って立つ藍滌大佐がいた。彼の背後には尚隆の麾下<ぶか>達が整然と並ばされていた。
「何しに来たんだ?」
――この変態が!
という言葉は飲み込んだ。
藍滌大佐はつかつかと尚隆大佐に近づくと、曲げた鞭の先を尚隆大佐の顎の下に差し入れた。
「ご挨拶だね。明日ここを使うのは氾なのだよ。これでは予定の演習ができぬ。元に戻してもらおうか」
「おい、何で鞭を持っている?」
「単なる趣味じゃ」
藍滌大佐は鞭を僅かに上げて尚隆大佐の次に出てくるであろう言葉を制した。
「この試合は大総統<天帝>が許可したんだ。管轄は中央<黄海>だろうが!」
「その管轄の責任者である碧霞将軍に苦情を申し立てたら、延がやると申されての」
「あんのぉ、妖怪変化〜!
自分で簡単に元に戻せるだろうが〜!!!」

尚隆大佐の雄叫びは碧霞将軍のいる蓬山の頂まで聞こえたという。


≪おまけ終劇≫
2004/01/27 UP
This fanfiction is written by SUIGYOKU.

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おそまつさまでした。m(_ _)m
coさんに軍服を着て鞭を持った藍滌様を書いて、と冗談で呪われたことがあったので、登場させてみました。
ちなみに『鋼の錬金術師』の原作では大佐が焔の錬金術師で主人公である16歳の少年エドが鋼の錬金術師という二つ名です。アニメを観て誤解をされないように・・・
でも、焔は陽子の方に合いますよねv

 Albatross−パラレルワールド−
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