虚ろな者−TAMAKI様 Illustrated by TAMAKI in 2003-2007 |
―――おまえは誰だ? 天犬の視覚の端に、光の残像のような白い姿を捉えた。 狼の体、蹴爪のある翼。かれらと同じ姿だが、実体は無く臭いさえも無く、ただ白く輝いている。その姿は禍禍しく、酷く気を乱されるものだった。 ―――わたしを知らぬか。偽の天犬は侮るように返す。 目を向ければ散じてしまうのは分っている。散じてしまえば、優位を示すことができない。あらぬ方を見ながらじっと気を集中する。 そして、悟る。あれは、生じたばかりの幼魔の頃。木の下ではじめて会った同種にして異種のもの。 幼魔を連れ去っていくもの。 年老いた天犬に死を宣告するもの 彼らの守る木に爪を立て、傷つけるもの。 同じ妖魔でありながら存在を許されざるもの ――― 死の天犬 ―――
赤狗様作「虚ろな者」より |
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<赤狗様より> 卵果から孵ったばかりの小さな妖魔。妖の目に世界はどんな風にうつるのか、想像し難いところを見事に描いてくださいました! “もうちょっとファンタジックな画面にしたかったのですが・・・”と仰るのですが、流石画も文もかかれる方だな〜と感服します。 仔妖魔の背から尾へ峰づたいの毛皮の流れにムラッときます。(←聞き流してください) 尻が丸くて尾の根元が太いのが可愛いけど、翼が伸びるとバランスをとるように変わっていくんでしょうね〜。 少しの間の未熟な姿なんだな。(毛皮萌えー) 毛皮愛に強く訴えかける作品、TAMAKI様☆ありがとうございます! <屋根裏の声@管理人> TAMAKI様と赤狗さんの毛皮語りはいつでも対等で、羨ましく思っていました。 拙サイトが閉鎖することになったら、赤狗さん作品はTAMAKI様に後を託そうと秘かに狙っていたのですが、わたしよりも先にサイトを閉じられるとは〜TT(残念・・・) 猛獣ほどコドモの頃は可愛いもの、妖魔の仔もムチャ、キュートなのは間違いなしっv いといけなさと死の象徴、これこそファンタジーの世界ですって!←やはり変? −メニューへ戻るにはウィンドウを閉じて下さい−
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