天漁イラスト−とのき様



Illustrated by Horu Tonoki in 2005


「天漁と言うんだ」
「うん?」
「天を漁(すなど)るからな。
 天のものをちょいと失敬するってわけだ」
「うん」
「だからお前から天に言っておいてくれ。
 家のものがチョット失礼いたしますってな」
「わかったわ。だからまた一緒に冬華燦を食べてね。
 今度は雪みたいなフワフワなのを」
「……」
「きっとよ」
頑丘は頷いた。
赤狗様作「天漁」より



<とのき様より>
「水分り鳥」から引き続き…ですよ。
あーもー大好きだっちゅーのー!
頑丘の「家のもの」発言にドッキリ鼻血噴きました。
鼻からの失血多量で逝っても本望です!

動きのある文章でほんとすごいなぁと。
その感動の割に絵にしたところはさっぱり動いてないシーンってどうなのっていう。
いやだってラピュタで竜の巣に飛び込むシーンくらい手に汗にぎるカンジだったんですもん。


<赤狗様より>
やった♪頑(がん)さんダァ〜
男(頑丘)はやっぱ背中(せな)で語るんですね!!
珠晶の嬉しそ〜な、満足そ〜な微笑が、少女が可愛いものにむけるほほえみって感じで、それがおっさん(頑丘)にむけられているところがたまりません!
もう、不器用なんだから。あたしのこと、大好きだよね。っていってますよ〜

『天漁』はもともと、前半部分だけの話だったのですが、そうすると“かき氷”がでてきないもんで、わざわざ珠晶ちゃんに足を運んでもらった経緯があります。後半無い方がすっきりするよな〜とか、思ってたんですが、書いて良かったよぉ〜(感涙)
とのきさま、ありがとうございます!
重ね重ね、ありがとうございます!ありがとうございます!


<管理人の蛇足>
わたしはオッサンと少女でファンタジーに仕上げる絵師サマの才能にすごいなぁ、と思えますけどね。
オヤジ二人のラピュタ風もゼヒとも見たいです。←これだとコメディ?
頑丘と近迫で漁をしたら、BGMは「兄弟船」ダナと想像するわたしにファンタジーを語る資格はないでしょう・・・TT

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Albatross−赤狗様的幻想世界イラスト・コレクション−
背景素材:トリスの市場

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