トチ様〜李斎&飛燕

Illustrated by TOCHI in 2004.






がさり、と音がして李斎は反射的に振り向いた。
その李斎の気迫に相手が驚いて、まるい尻を向け、後ろ足で地面を蹴って去って行った。
「野うさぎか・・・」
李斎はほうっ、と息を吐き、前髪を掻き上げ、飛燕にもたれかかった。
「まったく、このままでは人間が悪くなりそうだ」
そう言ってくつくつと笑うと、飛燕はくぉん、と李斎に頬ずりをした。
「何人に追われようが、誰に裏切られようが、お前がいる限りわたしは大丈夫だ。いくら阿選でもお前を裏切らせることはできぬだろうからな」
李斎は飛燕の首に腕を廻し、抱きついた。
「だが、そのせいでお前には苦労をかけてしまう。本当は阿選の思うがままに動けた方が楽だろう。阿選は自分に近づく者を懐柔できるらしい。だからわたしは阿選に近寄らず、主上と台輔を捜す。付き合ってくれるな」
飛燕はくぅん、と鼻面で震える李斎の背を撫でた。


−了−
This fanfiction is written by SUIGYOKU in 2005.


由里さんの作品紹介で訪れたら素敵な李斎&飛燕が〜、しかも昨年のフリー配布作品とありますが、期限がない!
わたしは李斎が好きですv、そしてお利口な飛燕も大好きなんです〜〜〜!!!
ということで、トチ様のお許しを得て、ちゃっかり頂いてきました。(何しに行ったんだ?)
李斎らしからぬ、この危険な視線、でも飛燕に寄り添っているぅ〜v
イラストへの感想が苦手なわたしは、つい駄文を添えて逃げる癖があるのでお見逃し下さい。

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Albatross−珠玉作品蒐集部屋−
背景素材:MayFairGarden


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