Illustrated by TOCHI in 2004.
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がさり、と音がして李斎は反射的に振り向いた。 その李斎の気迫に相手が驚いて、まるい尻を向け、後ろ足で地面を蹴って去って行った。 「野うさぎか・・・」 李斎はほうっ、と息を吐き、前髪を掻き上げ、飛燕にもたれかかった。 「まったく、このままでは人間が悪くなりそうだ」 そう言ってくつくつと笑うと、飛燕はくぉん、と李斎に頬ずりをした。 「何人に追われようが、誰に裏切られようが、お前がいる限りわたしは大丈夫だ。いくら阿選でもお前を裏切らせることはできぬだろうからな」 李斎は飛燕の首に腕を廻し、抱きついた。 「だが、そのせいでお前には苦労をかけてしまう。本当は阿選の思うがままに動けた方が楽だろう。阿選は自分に近づく者を懐柔できるらしい。だからわたしは阿選に近寄らず、主上と台輔を捜す。付き合ってくれるな」 飛燕はくぅん、と鼻面で震える李斎の背を撫でた。 |
由里さんの作品紹介で訪れたら素敵な李斎&飛燕が〜、しかも昨年のフリー配布作品とありますが、期限がない! わたしは李斎が好きですv、そしてお利口な飛燕も大好きなんです〜〜〜!!! ということで、トチ様のお許しを得て、ちゃっかり頂いてきました。(何しに行ったんだ?) 李斎らしからぬ、この危険な視線、でも飛燕に寄り添っているぅ〜v イラストへの感想が苦手なわたしは、つい駄文を添えて逃げる癖があるのでお見逃し下さい。 −メニューへ戻るにはウィンドウを閉じて下さい−
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